私は1950年生まれです。戦後復興から高度経済成長のバブル経済。そして、「売手市場」「ポテンシャル重視の採用」「終身雇用・年功序列」の雇用制度。労働人口が圧倒的に多く、高齢者が少ない「ミラミッド型」の人口構造。「結婚して、子供を育て、家を建てる」というライフコースが社会全体で共有する「一億総中流」。これが、私の歩んできた社会です。ところが、現代はバブル崩壊後の低迷経済。終身雇用の事実上の崩壊。少子高齢化の人口減少社会による「肩車型」。家族観や生き方の多様化。「自分で自分の生き方を決めて、その結果も自己責任で引き受ける」という、精神的なタフさを求められるのが現代の社会です。
1990年代初頭のバブル経済崩壊以降、日本経済は低成長、デフレ(物価と賃金の下落・低迷)そして、国際的な競争力の低下に苦しんでおり、これを「失われた30年」と呼んでいます。そして、今も抜け出せない現在進行形とも言われています。
なぜ、そこから脱せれないのでしょうか。
日本は中小零細企業が大企業を支え、大企業が利益を上げ、その足元を支える中小零細企業の労働者が中小零細企業を下支えし、労働者が買い叩かれるという構図こそが、日本経済の格差を広げ、抜け出せなくしている最大の原因なんですね。この構図をウィンウィン(共存共栄)に変えなければ、今の状況から脱することが出来ないと言うことになります。
「富の再分配」と言いながら現実的なかじ取りが出来ずに、社会全体が困窮しているから「富裕層から取れ」ではなく「自分より少し楽(らく)している奴を叩け」という方向に向かってしまい、格差是正の意識が生まれていません。「格差をなくすために、大企業や富裕層に重税を課せばいい」という単純な解決策が通用しないのが、現代社会の難しさのようです。
人生設計が立てにくい現代社会










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