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1.はじめに
ガレージと言う言葉が、どれだけ意識の中にあるのか疑いたくなるのが日本の住宅事情です。コンパクトシティとかコンパクトハウスとか、このことが、さも未来志向の住環境であるかのように都市計画の在り方として言われています。
本当にそうなのか。そもそも、都市計画において市街地を核とする周辺の開発規制に端を発し、このような状況を生み出しているのではないでしょうか。
わたしはこのことに、とくに郊外における住宅政策が意識の貧困を生んでいると考えています。そこで、このことに少し触れたいと思います。
2.市街地での住宅
私の祖父は市街地でアパートを持っていて、そこで、大家さんとして生活していました。祖父が亡くなり父が相続して、母の健康上の理由から農地を売却してマンションに建て替えして住居を移さず生活してました。市街地では先代からの土地を相続して繋いでいるケースが多いようです。一方、一部は、その土地が流動化され、分譲による宅地造成がなされ販売されるようになりました。しかし、需要を満たす住宅用地が確保されず住宅価格の上昇を招くことになりました。当然として、分譲地は小さくなって生活環境も変わっていくことになりますね。これが、市街地での住宅事情です。
3.世代が繋げない住宅
とは言うものの両親の住宅地を相続して流動化されれば、空き地空き家問題がこれほど大きな社会問題にならないはずです。私も市街地を回って物件調査をしてますが、本当に空き地空き家が目立ちます。その物件も所有者の所在がつかめなかったり、つかめたとしても流動化の意思が得られないケースが多い状況にあります。なぜでしょう。それは住むと言うことではなく、価格上昇を期待しているとこにあるようです。
4.住宅は郊外が適格地
コロナの影響で住宅資材が高騰してます。坪80万するような話も耳に入ります。こうなると、市外地に目を向けるのが消費者意識ですよね。ところが、市街地からの郊外は開発規制があって住宅を求めることは困難ですよね。そこで、近隣の町市街にということですが、なかなかそこまでと決断がつかないのが実態です。
〇〇圏都市計画は中心市街を核として発展させる思惑に近隣町市街が乗っかた計画です。このような都市計画が今の時代、破綻していることを認め、積極的に郊外の規制緩和していくことが、空き地空き家問題を解決する近道と言うことを理解すべきではないでしょうか。
5.老いの人生
もしも、規制区域が市街化されれば、きっと、世代の繋がる住まいづくりが生まれてくると確信してます。人生100年時代と言われています。60才、65才で定年退職しその後の人生をどう、送るか。それは、議論の余地もなく自然と係る環境をどう作っていくかと言うことではないでしょうか。少なくても、暮らしをエンジョイする面的な敷地環境が必要となってくるのではないでしょうか。
6.まとめ
住宅は寝るだけの目的で建てるのではないですよね。とくに、老後は自宅で過ごし時間が多くなります。そうなると、敷地活用にいろいろな思いが馳せ、ああしょう、こうしようと夢をもってパワフルに暮らしていくことになるのではないでしょうか。ガレージでの多目的利用はその一端なんですね。
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