ビットマップ画像のはなし

1.はじめに

一昔前、カメラはフィルムに被写体を写していましたが、今は、デジタルカメラで記録媒体(メモリ)に記録してます。アナログカメラのフィルムは現像して印画紙に焼き付けられてます。デジタルカメラはメモリに記憶されたデータ画像をプリントアウトします。このデータ画像はビットマップ画像(拡大すると画像がぼける)と言います。

2.画像編集ソフトでピクセル調整

ビットマップ画像は点(ドット)の集まりで構成されています。この点に色情報を加味したのをpx(ピクセル)と言います。デジカメやスマホで写した画像は、そのままではデータ容量が大きいのでウェブ貼り付けやメール添付に画像編集ソフトを使って調整する必要があります。

3.1820万画素のコンパクトデジタルカメラ

私が今使っているデジカメはSONY Cyber-Shot WX100で有効画素数:約1820万画素となっています。MENUを開くと静止画サイズが6種類あり選択されるようになっています。最大で4,896px×3,672p=17,978,112px、最小で640px×480px=307,200pxとなっています。最小は最大に対して画像サイズとしては画質により変わりますが約13%、ファイルサイズとしては約1.7%になります。
ところが、この最大、最小の画像をパソコン上で見比べると肉眼での変化は感じられません。なぜなら、パソコンでの解像度に制限があるからです。よって、制限以上の解像度ではファイルサイズが大きくなるだけでデータの読み込みにも時間がかかり、サイトの利便性が損なうことにもなります。加えて、メールの添付は2MBまでで、その範囲内であればスムーズに送信できると言われています。1MBは1,024KBなので640px×480pxサイズにすると15枚前後送れるということになります。逆に最大の4,896px×3,672pの画像はこれだけで4MB前後になり送信できないことにもなります。

4.メール送信とプリントアウト

コンパクトデジカメには静止画サイズが6種類あることを先に説明しましたが、その中で最大ではA3のサイズ、最小はメール添付の小さいサイズとして推奨する旨の説明書きがありました。
この説明書きから最小サイズの640px×480pxはメール添付の画像とし、2,592px×1,944pxならL版/2L版/A4に対応とのことですが、L版/2L版/A4と幅に開きがあることから求める画質によって使い分けることが必要になって来ます。
実際のところメール添付の画像640px×480pxはL版の半分程度にプリントアウトしても問題はないと思います。

5.画像編集アプリ

私はFireworks(ファイヤーワークス)で画像処理を行っています。グラフィックソフトウェアと言われています。ピクセルがどの程度の密度を持っているかを解像度と言いますが、カラー印刷は300dpi~350dpiでウェブでは72dpiが推奨されています。この解像度に応じてピクセル範囲やプリントサイズの調整が出来るのがこのソフトウェアです。
ちょっと解りにくい内容でしたが、これが理解されるようになるとデジカメやスマホのカメラ、ウェブサイトの画像のしくみや使い方が見えてくると思います。
そこで、これまでの話しを整理して見ます。

画像を2種類載せて見ました。上は解像度72dpiの画像サイズ216px×151pで容量34.3KB、下は解像度350dpiの画像サイズ1050px×734pxで容量162KBです。解像度はピクセル/インチなので上は72dpiで下は350dpiということになります。また、大きさで言うと1インチは2.54㎝なので上下7.62㎝×5.334㎝と言うことになります。ウェブ上ではほとんど見分けがつきません。また、これをプリントアウト

すると、よくよく見ると上より下の方が奇麗です。大きくプリントアウトする場合を考えると、その差は大きくなるので解像度は推奨されている300dpi~350dpiにして頂ければと言うことになります。ただし、一度、解像度を下げた画像を画質を上げようと解像度を上げても画質は変わりませんし、もともと解像度の低い画像はそれ以上に解像度を上げても画質は変わりませんのでので注意して下さい。

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