宿根草の魅力

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1.はじめに

宿根草による庭をイングリッシュガーデンと呼んでいますね。ほかにナチュラルガーデンとかカントリーガーデン或いはブリテッシュガーデンやコテージガーデンといろいろな言い方がなされています。
宿根草は生育に適さない時期は地上部を枯らし、地下部では生きていて外界の条件が良くなれば発芽・開花する多年草の草花です。
ここは、宿根草が育つには決して恵まれている環境にあるとは言えませんが、そのため、この地でも育つ宿根草を選抜し、環境改善を行いながら庭づくりを行っていて、現在、300品種を超える草花が育つまでになりました。

2.通路を廻らし散策する

色々な宿根草が寄り添いながら群を作り、色々な群が集まって庭を形づくっています。そして、その群に通路を巡らせて、そこを通りながら草花たちの鼓動を感じ取れるような環境にするのが宿根草の庭づくりです。そして芝や敷石また、パーゴラやガゼボなどを配し、四季の庭を楽しめるのが魅力です。
それは、あたかも野山に咲いている草花を散策する。そんな自然の美しさを感じとることのできる庭づくりということになります。

3.花苗は育苗を経て庭に下す

宿根草は生育に適さない時期、これは冬季間だけではなく春咲きの草花は冬を待たずに地上部が枯れる、また春遅くに発芽ものもあります。とくに花苗が大きくなって株になるまでは枯れた地上部は雑草と一緒に除草してしまうことにもなります。また、花名は名札を地中に刺して管理してますが、一年を経ると直射日光を受け花名が消えたり、霜柱や雪解けで名札が浮いて風で飛んだりして、どこに何を植え込んだか分からなくなってしまいます。
そんなことから、その年の花苗は育苗地である程度まで育てて庭に下すようにするとともに一株単数ではなく複数で購入することで雑草と間違わないようにするとともに群ごとに花名の配置図を作成してます。

4.草取り作業が大幅に削減

宿根草の種類や花色、高さ・広がりを考えて群内に植え込みます。十数年たつと見違えるほどに大きくなって草花が密集した庭になります。こうなると雑草は草花に負けて光合成が出来なくなって目立たなくなり、草取り作業が大幅に削減されるようになります。
草取り作業に懲りて、宿根草の庭づくりに挫折される話を聞きます。最初の五年くらいは確かに大変ですが、草花が大きくなるにつれて徐々に草取り作業も楽になってきます。高齢になっても庭の管理ができるのも宿根草の庭づくりの魅力です。

5.木を植えて木陰をつくる

ワキガーデンでは冬の積雪が多くはなく氷点下20℃を超えます。そして夏は降雨が少なく25℃を超えたりします。宿根草にとっては過酷な条件に置かれることから、枯れた草花はそのままして、そこにからんだ落葉を布団代わりにして冬越ししてます、また、ところどころに木を植えたり、日向の隣に半日陰の草花を植え込んだりして木陰をつくるよう対応してます。加えて時には散水したりしてます。
草花は耐寒性が強く日向の好む草花を選んで植え込みをしてますが、より多くの草花を育てるには、それら草花の適性に沿った環境を如何にして満たしてあげれるかが、とても重要なことだと考えています。

6.ノームが息づく庭

イングリッシュガーデンでガーデン・ノームと言うことを耳にしたことはありませんか。先の尖った赤い帽子を被った小人像を庭に飾る置物のことです。冬が近づくと地上部が枯れ、春になると芽吹き、株が大きくなると株分けでクローンが誕生し、ホタルブクロや穂状、また多彩な色など、その庭の草花から醸し出されるエモーショナルな気持ちは、草花の妖精ノームという想像上の童話の世界にいざなわれるようです。

7.まとめ

宿根草の草花は決して艶やかな花を咲かす訳ではないですが、野草花とも違います。野草花の改良品種と言うとこでしょうか。このように清楚な花を咲かす宿根草は都会の雑踏に生きる索漠とした人の心を和ませてくれます。
「1500坪の暮らし」では少しだけ人を頼んで外仕事をしてもらってますが、ほとんどを一人で管理してます。そんなことを考えると庭を持ち、汗をかくことの爽快感は何ものにも代えがたいものです。

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